中井貴一「華麗なる一族」父大介役「鉄平かと思ったら」「孤独を感じる作品」

 俳優の中井貴一(59)が6日、都内で行われたWOWOW開局30周年記念「連続ドラマW 華麗なる一族」(18日スタート。日曜、後10・00)記者発表に出席した。向井理(39)、内田有紀(45)、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔(33)、麻生祐未(57)、吉岡里帆(28)、松本穂香(24)、要潤(40)、美村里江(36)、笹本玲奈(35)、福本莉子(20)も登壇し、万俵家が全員集結した。

 山崎豊子の傑作小説が原作。大阪万博を間近に控えた高度経済成長期、富と権力獲得の手段として、関西の政財界で閨閥(けいばつ)を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介(中井)を中心に、一族の繁栄と崩壊が描かれる。

 オファーを受けたときは「撮ることをうかがっていて、自分は鉄平くらいかなと思っていたら、大介でした。意外とこういう年齢になっていることを役で教えられた気がします」と笑った。

 本作は同名小説の4度目の映像化だが「どうしても見てますから、なぞらないようにしようと思っていました。原作に一番年齢が近いと思いますので、若さを出していこうと思っていました」と明かした。

 次女役の松本穂香に「銀行とかのくだりはあんまり分からなかったです、ごめんなさい」と正直に言われると、「分からなかった?力不足だなと思います」と苦笑いした。

 撮影は済んでおり、5カ月にわたって行われたという。現場の雰囲気は「ほんとに今回、これだけ素晴らしい俳優さんが出ていて一切、和気あいあいがないんですよ。楽しい現場ではなかったよね。みなさん僕の役にある意味、憎悪を持っていたので。孤独を感じる作品だったなと思います」と振り返った。

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