フジテレビ「BPOはフジに甘かった」自己検証番組で識者に指摘される

 フジテレビは3日放送の自己検証番組「週刊フジテレビ批評」で、リアリティー番組「テラスハウス」に放送倫理上問題があったと放送倫理・番組向上機構(BPO)が見解を示したことを扱った。コメンテーターとして出演した識者から「見解がフジテレビに甘かったと思われるのでは」と指摘された。

 同番組に出演していたプロレスラーの木村花さん(享年22)が昨年5月、視聴者から誹謗(ひぼう)中傷を受けた後に死去した問題で、BPOの放送人権委員会は3月30日、「放送倫理上の問題があったが、人権侵害があったとまでは断定できない」との見解を示した。

 これに対して、「ザ・ノンフィクション」「情熱大陸」などを手がける元フジ社員で現在はフリーの大島新監督は「ネットフリックスでの先行配信のあとSNS上で誹謗中傷を受けて花さんが自傷行為を行った。そのことを知った時点で放送は見送るべきだった」と話し、BPO見解はフジ側に甘かったと述べた。

 大島氏はリアリティー番組の構造上の問題にも言及。「制作側が場所をしつらえて撮影している。出演している方は制作側の意図や期待にこたえようとすると思う。ドラマのような台本がないにしても、そういう空気になっていって、より言動が過激になっていったりドラマチックになる傾向がある。それによってSNSも白熱してしまう」と性質上の危うさを説明した。

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