大阪市に全国初「まん防」適用 3週間程度の見込み

 大阪府は31日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、国に全国初となるまん延防止等重点措置(まん防)の適用を要請することを決定した。吉村洋文知事(45)は「大阪市内に集中した対策をとる必要がある。4月5日には始まるよう国にお願いしたい」との考えを示した。

 政府は同日、大阪府に適用する方針を固めた。全国初の適用となる。1日の政府対策本部で決定したい考えだ。感染が再拡大する宮城、山形、兵庫、沖縄各県なども適用の是非を検討。県側の意向を踏まえて判断する。

 まん防で、知事は飲食店への営業時間短縮などを命令でき、応じない場合は20万円以下の過料を科すことができる。適用された場合、大阪市内の飲食店に対する営業時間の短縮要請を、現在の午後9時(酒類提供は午後8時30分)から午後8時に前倒しする。期間は3週間程度の見込み。

 府はこの日、599人の新規感染を確認。過去最多の新規感染者654人(1月8日)にも迫る数値だ。感染が急拡大しているとして、吉村氏は「654人を超える数字は出てくる。第3波よりは山が高くなると分析している」と危機感をつのらせた。

 マスク会食も、まん防適用で義務化する考えだ。吉村氏は「飛沫(ひまつ)感染のリスクが下がる。府民の皆さんに義務化をお願いする」と明言。応じなくても客に罰則規定はないが、店側には客を退店や入店禁止にする義務が発生する。

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