小沢一郎氏、「桜」問題で安倍前首相ら不起訴に怒り「権力の私物化、法の下の不平等」

 立憲民主党の小沢一郎衆院議員が31日、公式ツイッターに新規投稿。「桜を見る会」前日の夕食会費補填問題で、東京地検特捜部が30日、ホテル側の宴会代金の値引きは寄付に当たるなどとする新たな政治資金規正法違反容疑について、安倍晋三前首相らを不起訴処分としたことを受け、「権力の私物化に、法の下の不平等」と怒りを込めた。

 小沢氏は「総理が、政府主催の懇親会を自分の後援会850人を税金で接待する花見にした挙句、高級ホテルで前夜祭まで開催、巨額の補てん金で有権者を買収。それでも不起訴」と経緯を振り返り、「片や焼酎と漬物を数名に配って逮捕される村議会議員もいる。権力の私物化に、法の下の不平等」と理不尽さを指摘。「安倍氏によって、日本は『恥ずかしい国へ』」と苦言を呈した。

 安倍氏が代表の資金管理団体「晋和会」や後援会が夕食会の支出に関し、ホテル側の値引きを寄付として2015~19年分の政治資金収支報告書に記載せず、17~19年分の領収書を保存していないなどとして、市民が告発していたが、特捜部は値引きの証拠はないと判断し、安倍氏について「嫌疑不十分」とした。

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