韓国の人気グループＢＴＳが３０日、公式ツイッターでアジア系人種へのヘイトクライムに反対する声明を発表した。

　ＢＴＳのツイッターアカウントは３４０４万人のフォロワーがおり、この書き込みに対して、３０日午後９時の時点で８７万回リツイートされ、１６０万以上の「いいね」がついている。

　声明は韓国語と英語で書面形式で添付。「私たちもアジア人として、差別に直面したときのことを思い出します。理由もなくののしられること、そして見た目で笑われることに我慢してきました」と自身の経験をふまえ「私たちが伝えなければならないことは明白です。私たちは人種差別に反対します。暴力を非難します」と宣言。「あなたと私、そして私たちは尊重される権利を有します。ともに立ち向かいましょう」と呼びかけている。

　背景には米国でのアジア系へのヘイトの増加がある。今月１６日には、アトランタ近郊でアジア系の従業員が多く働くマッサージ店を２１歳の男性が襲撃。８人が死亡した。以降、「♯ＳｔｏｐＡｓｉａｎＨａｔｅ」というアジア系へのヘイトに反対する動きがツイッター上で起きており、ＢＴＳもこのハッシュタグをつけている。

　フォロワーからは「文面から彼らの悲しみや怒りが伝わってくる」「とても勇気のいること」「影響力のある彼らが声を大にしてきっぱりと言ってくれてよかった」という声が寄せられている。