橋下徹氏 日本はこのままではとても中国に勝てない…ワクチン外交「本当にうまい」

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が16日、読売テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演し、新型コロナをめぐる中国のワクチン外交を「政治的に本当にうまいことやっている」と感心し、現在の日本政府では「勝てませんよ」と国政の仕組みを変えるべきだとの考えを示した。

 番組では、ウイルスの感染拡大を防ぐための方法などを話し合い、宮根誠司アナウンサーが「(IOCの)バッハ会長が突然言い出した。東京オリンピック・パラリンピックに参加する選手と関係者に中国製ワクチンを提供する考えがある」とバッハ会長の声明に触れ、「橋下さんは中国は外交戦略としてあっぱれであると」と橋下氏に意見を求めた。

 橋下氏は「そもそもワクチンは戦略物資。これを持った国が強い」と指摘。「中国はどんどん自分たちの味方になる国を増やしている。IOCに入ってバッハ会長もそう言い出した。中国製のワクチンを使った人だけ中国への入国を認めるようなこともやり始めた。政治的には本当にうまいことやっている」と感心した。

 さらに橋下氏は「中国は軍事的にも経済的にも大国。外交でも日本の一歩も二歩も先を行っている」と述べた。さらに橋下氏は「日本も勝っていかなきゃいけないと思うんですが、市区町村ごとの感染状況を政府がいちいち見ているような政府が、こんな中国に外交戦略で対抗できますか。内政は地方に任せて、国は中国のしたたかな外交戦略に打ち勝つように外交、安全保障、通貨政策などに特化するような、そういう仕組みに変えていかないと、とてもじゃないけど中国にやられちゃう。勝てませんよ」と日本政府のあり方を憂慮した。

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