神奈川県の黒岩祐治知事が１３日、読売テレビ「ウェークアップ！ぷらす」にリモート出演し、新型コロナウイルス緊急事態宣言に関して１都３県の知事の足並みが乱れていると指摘されたことについて「わだかまりはない」と否定した。

　黒岩知事は７日の報道番組で、宣言延長の国への要請について、神奈川県としては賛成の態度を表明していなかったにもかかわらず、東京都の小池百合子知事が「黒岩さんは賛成する」と埼玉・千葉の両知事に伝えていたことを告白。その後４者会談で小池知事から謝罪があったとされている。

　小池知事とのその後の関係について、黒岩知事は「その後は特に話をしていない」と話し「誤解のないようにお願いしたいんですが、私が“暴露”したと言われていますけど、実は（小池知事に苦言した経緯を）日曜の朝の番組で話したんですが、その前日の新聞に、私が小池知事に不満を爆発させたと書かれていた。それで（番組内で）『なぜ不満を爆発されたのか』と聞かれたので、事実だけを淡々と述べた」と、報道番組での小池知事に対する発言を説明した。

　その上で「小池知事が謝罪されたのでこのことは一件落着と思っていた。何もわだかまりは持っていないというのが正直なところ。これから解除するか延長するかについて１都３県で連携していきたい」と協力体制は変わらないと力を込めた。

　宣言解除について今後、小池知事が再延長とした場合は神奈川県だけ分離して解除とするのかと問われると、黒岩知事は「神奈川だけ分離ということは考えていない。１都３県、ワンボイスでまとまるかどうか分かりません。でも論点を整理して、最終的に国が専門家の意見を経て総理が判断するとおっしゃっているのでその流れでお願いしますとなると思う」と話した。