ゆりやん、3年ぶりR-1で涙のV 規定変更で「目標」再認識 追い込まれ2年不参加

 ひとり話芸ナンバーワン決定戦「R-1グランプリ2021」決勝が7日、大阪市内で行われ、5度目の決勝進出だったゆりやんレトリィバァ(30)が優勝。最終決戦はインタビュー中にひょう変するネタでZAZY、かが屋賀屋との争いを制し、賞金500万円を手にした。初代覇者・だいたひかる(45)以来、2人目の女性王者となったゆりやんは、2017年に初代女王の座に君臨した「THE W」との2冠となった。

 優勝決定の瞬間、両手で顔を押さえ涙した。しばらく顔を伏せたままだったゆりやんは、「ありがとうございます」と絞り出した。泣きマネが得意だが、会見で「いろんな思いが巡ってきた。たくさんお世話になったことや今までの悔しい思いとか、全部あふれた」と“本物”だったと明かした。

 「どうしてもいただきたかった賞」というR-1への強い思いが涙に変わった。15~18年まで4年連続ファイナリスト。18年に準優勝となると、19・20年は参加を見送った。小学生から見てきた大会は、芸人になると最大の目標になった。しかし、決勝で敗退するうちに「R-1で優勝しないと自分の人生は終わる」と追い込まれるようになった。

 そこで、勝負を度外視し「シンプルに自分が面白いこと」を目指していったん賞レースから離れ、米国に挑戦もした。昨年までの思いは「R-1は死ぬまでに取れたらいい」だったが、今回、突然の出場規定変更で参加が芸歴10年以内とされた。8年目のゆりやんは「私にはR-1という目標があるんだ」と改めて気づかされたという。

 2年間で体重110キロから38キロ減量し“リニューアル”したゆりやん。こちらも昨年覇者のマヂカルラブリー・野田クリスタル(34)が審査員を務めるなど、一新された今年のR-1への思いは強く、大会へ向けてネタを仕上げていく“ゾクゾク感”も久々に味わったという。

 恒例だったフジテレビのスタジオではなく、クールジャパンパーク大阪での開催も味方した。「ライブの感じもあって落ち着いてやれた」と振り返ると、「落ち着いて(やりや~)」と持ちギャグを途中まで披露するはじけっぷりだった。

 先輩のほんこん(57)らから祝福の連絡があったというゆりやんは、次の目標を聞かれた際、今年も米国の現地オーディションを受けて落選したと明かした。「(渡辺)直美さんが米国に行かれた。尊敬してる。(自分も)いつかアメリカに行って芸人になりたい。一番の目標はアメリカ」ときっぱり言い切った。ピン芸人日本一となり、世界に目を向けるゆりやんが、本格渡米する日は近いかも知れない。

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