加藤シゲアキ 吉川英治文学新人賞受賞した理由…「非常に清新」重松清氏

 作家としても活躍するNEWS加藤シゲアキ(33)が2日、最新長編小説「オルタネート」で「吉川英治文学新人賞」を受賞した。この日、都内で行われた「吉川英治文学賞」選考会を経て記者会見で発表された。その年に新聞、単行本等で優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性ある新人作家に贈呈される賞で、アイドルでは初の受賞。

 同賞の選考会は、この日の午後3時から、伊集院静氏、大沢在昌氏ら選考委員5人が集まり約2時間行われた。選考委員のひとりである重松清氏が選考経緯を説明し、加藤の「オルタネート」が最初の投票から高く評価されていたことを明かし、「青春小説ですが、非常に清新さがあり、ある選考委員の言葉をお借りすれば、書かずにはいられないものを一番感じた。青春のもやもやしたものを一番よく書けている。群像劇として登場人物ひとりひとりがしっかり描かれている」と受賞理由を述べた。

 また、同作は単行本となる前に「小説新潮」(新潮社)で連載されていたが、重松氏は「連載バージョンから読んでいた選考委員が、連載時から非常に良くなっていると言っていた。自己検証しながらより良い作品になっている。その伸びしろが高く評価された」と付け加えた。

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