橋本五輪相 ボランティア390人辞退に「参加したいと思ってもらえる大会に」
橋本聖子五輪相(56)は9日、閣議後に定例会見を行った。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が3日に女性蔑視とも取れる発言をしたことについて、あらためて「あってはならない発言。私からも強く森会長に申し上げた。森会長からは、大変申し訳なく、東京大会成功に向けて最後まで努力したいという発言があった」と振り返った。
森会長の発言を受け約390人のボランティアが辞退しているが、8日には自民党・二階俊博幹事長が森会長を擁護する発言をし、さらに「どうしてもお辞めになりたいということだったら、また新たなボランティアを募集するということにならざるを得ない」と言及。
これに橋本五輪相は「東京大会にボランティアとして参加をしたいと思っていただけるような大会を、さらに目指していくべき」とし「ボランティアの皆さんにも信頼され、一緒に東京大会に向かっていこうと思っていただけるような大会に、再度作り上げていく必要がある」と発言した。
また「問題が提起されたことを受けて、多様性、調和、東京大会の目指すテーマをさらに多くの皆さんに発信することで、信頼回復をしていくべきだという思いが込められているのではないかと、私はこの言葉(二階幹事長の発言)から受け取らせていただきました」と述べた。
なお、組織委員会内での森会長引き留めや、臨時の会合開催について、詳細は把握していないとした。