緊急事態宣言で芸能界再び衝撃…渡辺えり「やるのが大事」主演舞台は予定通り上演

 昨年4月に続いて、2度目の緊急事態宣言が首都圏1都3県に発出されたことを受け、芸能界にも衝撃が走った。都内で舞台「喜劇 お染与太郎珍道中」(2月1~17日=東京・新橋演舞場)の製作発表に出席した女優の渡辺えり(66)は、緊急事態宣言下に初日を迎えることへの痛切な胸中を語った。

 緊急事態宣言が主演舞台に直面することになった。期間は来月7日までと発表されたが、公演の幕開けは同1日。最大収容50%以下の708席を使用し、密集緩和のために開演時間を早めて、場内での食事を禁止するなど、対策を徹底した上で予定通り上演する。

 日本劇作家協会の会長を務める渡辺は昨年5月、前回の宣言が解除された翌日に、大打撃を受けていた全国の劇場を支援するための、文化芸術復興基金の創設要望書を文化庁などに提出。全ての舞台人の思いを代弁するように、2度目の宣言下での上演へ、「生の演劇はコロナだからこそ精神面を癒やすと再確認しました。緊急事態宣言があろうと感染防止を考えて、やるのが大事と思ってます」と覚悟を示した。

 ダブル主演を組む八嶋智人(50)も「感染が広がらないようクリアされた状況というのが、去年の緊急事態宣言と違う」と訴えた。一方で、松竹・安孫子正副社長は「状況によっては(公演を)配信させていただくことも否定できない。本当は生で見ていただきたいが、考えていきたい」と説明。関係者によると、宣言発出を受け、改めて感染予防について検討を重ねることになるという。

 昨年3月には同劇場で渡辺が主演予定だった舞台「有頂天作家」が、初日直前に中止となった。「あの時の悔しさ、悲しさを細胞に入れてやろうと思います。岡江さんがゲネプロ(通し稽古)を見に来てくれたのに、会えない人になって…」。新型コロナによる肺炎で亡くなった岡江久美子さん(享年63)を思い浮かべ、コロナ禍のやりきれなさを吐露していた。

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