なかにし礼さんが死去 82歳 昭和の大ヒットメーカー旅立つ「北酒場」「石狩挽歌」…
「北酒場」「石狩挽歌」などの大ヒット曲を作詞したなかにし礼さん(本名・中西礼三=なかにし・れいぞう)さんが23日に心筋梗塞のため、都内の病院で死去したことが25日、分かった。82歳。葬儀、告別式は家族のみで執り行う。
関係者によると、1カ月前に心臓の持病が悪化し、都内の病院に入院。容体が急変したのではなく、家族に看取られながら安らかな最期を迎えたという。作詞家としての遺作は、今年2月に発売された氷川きよしの「母」で、入院中は仕事から離れていたという。
昭和のヒットメーカーとして数多くの大ヒット曲を手がけたなかにしさん。黛ジュン「天使の誘惑」、北原ミレイ「石狩挽歌」、細川たかし「北酒場」などを世に輩出。
その後、作家としても活躍し、00年の「長崎ぶらぶら節」では直木賞も受賞。NHK連続テレビ小説にもなった「てるてる家族」の原作「てるてる坊主の照子さん」「赤い月」などを手がけた。
12年、15年と2度、食道がんで手術。16年には不整脈の持病があることから、致死性不整脈を完治し治療する除細動器と心臓ペースメーカーを埋め込む手術を受けたことも明かしていた。
今年は筒美京平さん、中村泰士さんが次々と逝去。なかにしさんも旅立ち、昭和の音楽界の巨星がまた一つ墜ちてしまった。