音曲漫才トリオ「横山ホットブラザーズ」のリーダーで長男の横山アキラ（よこやま・あきら、本名彰＝あきら）さんが９日午前８時、腎不全のため大阪市内の療養所で死去したことが１１日、分かった。８８歳。大阪府出身。遺志により、近親者で１０日に通夜、１１日に告別式を執り行った。

　所属事務所によると、１０年以上前から腎臓の数値が悪く、加齢に伴い悪化した。また、これも１０年以上前、自転車で犬の散歩中に転倒して腰を負傷。数カ月前から通い出した療養所で容体が悪化し、家族の前で息を引き取ったという。

　最後の舞台は２０１６年秋のなんばグランド花月。「腰さえ良くなったら、もう１回舞台に立ちたい」とリハビリに励んでいたが、かなわなかった。

　１９４８年に父の東六さんと音楽漫談のショーを始め５２年、父や弟と横山ホットブラザーズを結成。父の引退後リーダーとなった。舞台ではギターとボケ役を担当し、「お～ま～え～は～ア～ホ～か～」というノコギリバイオリンのネタなどで、次男マコト（８６）、三男セツオ（７４）と共に人気を博した。

　０３年には現関ジャニ∞の横山裕（３９）が“１日弟子入り”。「関西人ですからね。師匠の『お～ま～え～は～』には感動しました」と話していた。

　トリオは９６年、関西漫才界初の文化庁芸術祭大賞。２００３年、上方漫才大賞。０９年、上方演芸殿堂入り。１７年、大阪市無形文化財。