木村大作氏 渡哲也さん「あんないい顔してる俳優はいなかった。美しい」

 映画監督の木村大作氏(81)が15日、都内で行われた渡哲也さんの追悼上映会でトークショーを行い、在りし日の渡さんをしのび、映画撮影の裏話などを披露した。

 同監督はカメラマンとして、渡さんが出演している3作品を撮影しているが、この日は「時雨の記」と「誘拐」が上映された。トークは同監督の「渡さんに黙とうしたいと思います」という呼びかけで開始。渡さんは8月10日に死去したが、本人の希望もあり、お別れの会などは一切行われておらず、同監督は「きょうは舘ひろしが渡さんのことをしゃべっていたので、僕もしゃべってもいいかと思ってやってきた。きょうは来てよかったと思っている。渡さんに対する思いが整理できた」と打ち明けた。

 同監督は渡さんを「(高倉)健さんとものすごく似ている。お茶を飲んでいる時、窓の外をじっと眺めている横顔を見ていると、いつ死んでもいいよう、自分の生活を処していると感じた」という。カメラマンの視点からも「あんないい顔してる俳優はいなかった。男として見ても美しい表情が出ている。男らしい俳優、じっとしていても心情が出せる。健さんと最右翼だね」という。

 渡さんは「時雨の記」(98年公開)で女優の吉永小百合(75)と共演しているが、同監督は「小百合さんかわいいですね。いまだに容貌が変わっていませんからね。“美しい化け物”ですよ」と驚きの声。「小百合さんは映画の主役ができなくなったら、辞めるつもりで映画にかけていると思う」と続けた。

 渡さんと吉永はかつて恋愛関係にあったと報じられたこともあるが、同監督は「2人は仲がよかったです。非常にいい関係でおつきあいしてました。食事の時は、2人だと目立つので、僕がいつも誘われて…。2人の真ん中にいるんですが、緊張してご飯の味が分からなかった」と明かした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス