酒気帯び運転の疑いで警視庁に逮捕された人気グループ「ＴＯＫＩＯ」の元メンバー山口達也容疑者（４８）が２４日夜、釈放された。警視庁を出た同容疑者は約４０分後に都内の自宅マンションに到着したが、その後、異例とも言える自宅の捜索が日付が変わる直前まで行われた。飲酒状況について任意の捜査が進められたもようだ。

　報道陣３０人弱が集まった自宅マンション。山口容疑者の部屋へ捜査員が段ボールを運び入れた。その後、到着した山口容疑者は報道陣の問いかけには答えることなく、捜査員に付き添われて室内へと入った。

　テレビ朝日は、山口容疑者は逮捕された当初は容疑を認めていたが、検察の取り調べに対して否認に転じたと報じている。

　午後１０時ごろにシルバーのワゴン車で警視庁を出る直前には、地下駐車場から車に乗り込む、黒いＴシャツに黒マスク姿の山口容疑者の姿をテレビカメラが捉えた。

　山口容疑者は２２日午前９時半ごろ、東京都練馬区の区道で信号待ちをしていた乗用車に大型バイクで追突。呼気検査の結果、基準値の１リットルあたり０・１５ミリグラムを大幅に上回る約０・７５ミリグラムのアルコールが検出され、警視庁に現行犯逮捕された。

　検出されたアルコールの数値はビール５００ミリリットル６、７杯分に相当し、かなり酔った状態だったとみられる。　この日朝、警視庁は山口容疑者を送検。東京地検は勾留を請求したが、東京地裁が却下し、検察の準抗告も認められず、釈放された。