将棋の藤井聡太二冠（１８）が１２日、都内で行われた、第４１回将棋日本シリーズＪＴプロ公式戦２回戦で、豊島将之竜王（３０）に１０８手で敗れた。これで豊島竜王には、通算０勝５敗。複数回対局した中で唯一、白星を挙げていない相手に、またしても屈した。

　激戦を制し、藤井二冠に無傷の５連勝となった豊島竜王は「最後の方は乱れてしまって、（一時は）負けにしてしまった」と厳しい表情で振り返った。藤井二冠との相性については「結果が出ているので、相性はいいのかもしれません」としつつ、「勝っているのはたまたまだと思います。最近はどちらに転んでもおかしくない将棋がつづいているので」と回答。最近の藤井二冠の印象を問われると「才能がある方だとは思っていたけど、こういうスピードで強くなられるというのは予想外」と驚きを口にした。