村川絵梨 日本酒プロデュース 「きき酒師」の資格生かし開発に尽力

 日本酒をプロデュースする村川絵梨
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 女優・村川絵梨(32)が、日本酒「えりごのみ104 純米大吟醸」をプロデュースしていることが10日、分かった。石川・金沢の老舗酒造「福光屋」との共同開発で、自身の誕生日である10月4日に発売する。「きき酒師」の資格を生かし、味からボトルの形、色味までオリジナリティーを追求。納得がいくまで試行錯誤した。現在は21年放送のNHK大河ドラマ「青天を衝け」を撮影中。商品開発を経て、女優としても新たなスタートを切る。

 日本酒の魅力に取りつかれて約5年。自身の名前と誕生日が入った「えりごのみ104 純米大吟醸」に、「こんなに記念になる誕生日はなかなかないですね。自分をアピールするみたいでちょっと恥ずかしい」。村川は照れも見せた。

 昨年11月から約1年間かけて開発した「えりごのみ-」は、米のうまみとコク、フルーティーな吟醸香が調和された初心者でも飲みやすいのが特徴。特にアルコール度数は何度も微調整し、「本当に“科学”だと思いました」と楽しんだ。

 趣味の延長で16年にきき酒師の資格を取得。ある程度の知識はあったものの、「試せば試すほど分からなくなった」と苦労も。コロナ禍でオンラインでのやり取りが中心となり「朝から飲んだり、温度を変えたり。味覚で仕事をしている方ってすごい」と新たな発見もあった。

 スリムかつコンパクトなボトルは7月下旬まで協議を重ねた。福光屋とリモートで会議し「画面越しで質感の話とかサイズの話とかはもどかしかったですね」。飲みきり後まで想像し、女性でも手に取りやすい仕上がりを実現。「空きボトルにお花をさしたら、すごくかわいいですよ」とPRした。

 創業400年近い歴史を持つ福光屋とは2~3年ほど前から交流があった。商品開発にあたっては「日本酒が浸透しづらい女性にアプローチしたい」との要請があったという。同店の人気商品「加賀鳶」を両親が好んでいるとあって「親が好きな蔵元さんと一緒にできて母も喜んでくれました」と“親孝行”であることも明かした。

 商品は、11日から先行受注が開始。発売日以降は一部百貨店など店頭にも並ぶ。07年まで所属していたアイドルグループ・BOYSTYLE時代を回想し「CDがレコードショップに並んで『わあっ!』ってなった感動を思い出すんじゃないかな」と初心に返っている。

 現在、次期大河ドラマ「青天を衝け」を撮影中。主人公・渋沢栄一(吉沢亮)の姉・なか役で出演する。強くてしっかり者というキャラクターは「私も妹が2人いるので、すごくやりやすかったです」と笑顔。脚本の大森美香氏(48)は、村川が主演した05年NHK朝の連続テレビ小説「風のハルカ」でも脚本を担当しており「大森さんのニュアンスが分かるので無理なく自然にセリフが言えます」と安心感をにじませた。

 趣味から始まった日本酒プロデュースと女優業を重ね「新しいスタートがあったり、2020年から2021年にかけてはそういう年になりそう」と“原点”を見つめ直しワクワク。30歳を過ぎた頃から「いろいろと開き直れるようになりました」という村川は「どんどんこうやって無敵になっていくんだろうな」と33歳になる「えりごのみ-」発売日に向け胸を躍らせた。

 ◆日本酒「えりごのみ104 純米大吟醸」 価格2000円(税抜き)2020年10月4日発売予定。9月11日より先行受注開始。オンラインショップ・アスマート、福光屋各店舗、一部百貨店などで販売される。アルコール度数14度。ラベルデザインは村川と親交のあるアートディレクター・小杉幸一氏が担当。「104」をハートに見立てたデザインと、「えりごのみ」のロゴをはんこ状にした。

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