加藤シゲアキ、小説6作目は3人の青春群像劇 NEWSと境遇重ね合わせ

 作家としても活躍するNEWS・加藤シゲアキ(33)が、新作長編小説「オルタネート」(新潮社)を今年11月19日に刊行することが25日、分かった。前作の「チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)」(2017年)から約3年ぶりで、3人の高校生の出会いと別れ、運命を描く青春群像劇。12年に作家デビューし、今作で6作目の小説を上梓する加藤は、デイリースポーツなどの取材に作品への思いを語った。

 グレーのジャケットを着こなし知的な香りを漂わせた加藤は、“先生”の肩書がすっかり板についたかのよう。処女作「ピンクとグレー」で文壇デビューしてから8年。家族、官能、SFなどさまざまなジャンルで執筆してきたが、今作では青春群像劇に挑んだ。

 「30歳を過ぎて、今だからこそ若い人の恋愛を含めた、青春ならではのヒリヒリした感触を描けたらと思った」と加藤。高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」を駆使する、3人の少年少女の葛藤や交錯する運命をテーマとし、SNS世代の現代に斬り込む意欲作だ。

 既に月刊文芸誌「小説新潮」今年1月号から連載を開始し、同号は1947年創刊以来初の重版を記録。今月21日発売の同誌で最終回を迎え、単行本化に向けた加筆修正を経て刊行される。

 作品を世に送り出す過程では自身の周辺にも変化が訪れた。6月にNEWSのメンバーだった手越祐也(32)が退所しグループは3人に。「解散することが『NEWS』を守るのではとも思っていた。ただ待ってくれているファンの存在、中途半端な形で終わらせたくない」と吐露した。

 “事実は小説より奇なり”を地で行くようだが、「1年前にはこうなるとは思っていなかった。『乗り越えていく』ということは『オルタネート』にも描かれていて、一緒です」と、自作の青春物語と自らの境遇を重ね合わせた。この経験を将来、小説家として作品に昇華させる可能性について問われると、「やっぱり創作は自分の体験からしか出ないと思っている。ネタに事欠かない環境ですね」と想像を膨らませた。

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