「８マン」「月光仮面」などのヒーロー漫画で一世を風靡（ふうび）した漫画家の桑田二郎（くわた・じろう、旧筆名次郎）さんが７月２日に老衰のため死去していたことが４日、分かった。８５歳。大阪府出身。葬儀・告別式は既に終えた。

　公式サイトで訃報を公表した秋田書店は「洗練された筆致で、『８マン』をはじめとする時代を代表する多くの名作を手掛け、世代を超えた多くのファンに愛され、また漫画界に多大な影響を残されました」と、シャープな絵柄で人気を博した業績をたたえた。

　桑田さんは３５年生まれ。１３歳の時に書き下ろし単行本「奇怪星團」でデビュー。５７年から少年画報で連載した「まぼろし探偵」が大ヒットし、６３年から週刊少年マガジンで連載した「８マン」はアニメ化もあって空前のブームを巻き起こした。

　秋田書店「チャンピオンＲＥＤ」で連載中の「８マンＶＳサイボーグ００９」では、原作を担当していた。