仲邑菫初段 「最強」の上野女流本因坊に敗退 「普段より緊張しました」
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囲碁の最年少棋士、仲邑菫初段(11)が13日、東京・日本棋院で行われた第5回扇興杯女流最強戦本戦1回戦で上野愛咲美女流本因坊(18)と対局。164手で上野女流本因坊の中押し勝ちだった。
仲邑初段にとって女流棋士序列1位という“最強”の相手との初対局で、タイトル保持者との対局も初だったが、壁は高かった。
仲邑初段が勝利すれば、現役タイトルホルダー撃破の最年少勝利記録および本戦ベスト8最年少記録だった。敗れた仲邑初段は「上野先生は強かったです。今日は普段の手合よりも緊張しました。次戦に向けてまた頑張ります」と前を向いた。
上野女流本因坊は「昼食休憩のときは中央と上辺が絡み攻めになりそうで、悪いと思っていた。中盤からは良く打てたと思う。最後で勝利を意識した。練習では4局ぐらい対局したが、読みがどんどん強くなっている。菫ちゃんは強いので、負けても落ち込まないようにしようと思っていた。今回は自分らしく打てたと思う」とコメントした。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で休止されていた公式戦再開後、仲邑初段は初黒星。今年の勝敗は10勝11敗となった。