２０１３年に放送され、最終回で平成のドラマ史上最高となる平均視聴率４２・２％（ビデオリサーチ日報調べ。関東地区）を記録したＴＢＳ系ドラマ「半沢直樹」（１９日スタート。日曜、後９・００）の新シリーズ制作発表が１２日、都内からリモートで配信され、主演の俳優・堺雅人（４６）や共演の上戸彩（３４）、香川照之（５４）らキャスト１０人が顔をそろえた。

　２月２３日にクランクインし、４月クールで放送されるはずだったが、新型コロナウイルスの影響で一時撮影がストップ。３カ月遅れでの放送まであと１週間となり、堺は「芝居で怒鳴りすぎて変な声ですいません。一足先に見させていただいたのですが、すごいカロリーの詰まったドラマ。１シーン、１シーン、大変だったんですが、通してみるとすごい壮大な物語がようやく始まった気がします。大きな船出の感じです」とうなずいた。

　新シリーズでは、前作のラストで半沢（堺）が出向を言い渡された東京セントラル証券が舞台の「ロスジェネの逆襲」と、その続編「銀翼のイカロス」を原作に、“令和の倍返し”が描かれる。

　７年の歳月を経ての再始動に堺は「まだ死んでなかったんだ、脈があったんだ、それも力強く。ようやく生き物として動き出したんだと思いました。濃かったですね～」と笑顔。

　キャスト間にアクリル板を置いての会見となり「これが新しい生活様式なんだなと思います。現場でも先生方のガイドラインに従って撮影しておりますが、ぶつかる力を弱めるという選択肢はありません。全力でぶつかっていって、そのぶつかる様をみなさんに見ていただけたらと思います」と、半沢さながらに力強く宣言した。