山崎賢人“無自覚なひょう依力”で闇キャラ怪演 映画「劇場」行定勲監督「天才型」

 ピース・又吉直樹の2冊目の小説を原作にした映画「劇場」が、当初から3カ月遅れて17日に公開される。話題となっているのが、主演・山崎賢人(25)が初のヒゲ面姿で怪演している主人公の闇キャラぶりだ。行定勲監督(51)に話を聞くと、俳優・山崎の魅力は“無自覚なひょう依力”だと説明する。

 「自覚があるのかないのか、すごい演技をした後、カットがかかるとキョトンとしている。毎回演技が違って『今のいいね』と伝えても『どんなことやってました?』って。天才型なんですよね」

 演劇の世界で夢を追いながら世間と乖離(かいり)していく主人公・永田と、彼を支え、摩耗していくヒロイン・沙希(松岡茉優)のいびつな恋愛物語。アイドル的な印象が強い山崎が、新境地の闇・賢人となり、陰なオーラを放っている。

 山崎は台本を読んで出演を即決したといい、行定監督は「今までの自分とは違うものを要求されていることが分かったんだと思う。純度が高く、ちょっとバカになれる人間。従順に演出を聞いて、それを超えてくるサプライズがある。こういう役は増えると思いますよ」と太鼓判。試写を見た岩井俊二監督は「男なのに色っぽかった。ハマり役」と絶賛していたという。

 新型コロナウイルスの影響で、同作は公開日に「アマゾンプライムビデオ」で全世界配信される。異例の試みは少しでも多くの観客に届けるため。「10年後でも新鮮に見てもらえる映画であってほしい」と願っている。

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