「テラハ」誓約書あった「撮影方針で指示に従う」の項目 フジは無理強い否定
フジテレビは3日、都内の同局で定例の社長会見を開き、同局系の恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラー木村花さんがネット上での誹謗(ひぼう)中傷を受けた後、5月23日に急死したことを受けて進めている番組の検証について説明した。「テラハ」は同27日に打ち切りが発表されている。
同局は制作側と出演者側が誓約書をかわしていたことを明かし、誓約書には「スケジュールや撮影方針(演出、編集を含む)に関して、全て指示・決定に従う」との項目があった。誓約内容に違反して制作に影響が出た場合、出演者側が1話分の制作費を最低額に損害賠償を負う内容もあった。
損害賠償の条項に関しては「コンプライアンス上、問題があるようなことが撮影中に起こった場合」として「いわゆる演出に関して、出演者の行動、言動を無理強いをしているということではない」と説明した。
また木村さんが共演者にビンタをするようにスタッフから指示されたという一部報道もあったが、大多亮常務取締役は「そのような事実は(聞き取りで)出てきておりません」と否定。「全くなかったことを作り出したり、感情表現をねじ曲げるようなことはしていない」とした。
検証結果が出るメドについて、遠藤龍之介社長(64)は「そう遠くない時期」とした。