わさお 天国へ「ブサカワ」で人気!映画にもなった秋田犬 人間に推定すると90歳

 あくびをするわさお=2010年撮影
 2016年、青森・JR鰺ケ沢駅の観光駅長を務めた「わさお」。左は委嘱状を手にする飼い主の菊谷節子さん
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 不細工だけどかわいい「ブサカワ」犬として人気の秋田犬「わさお」が8日に死んだことが分かった。推定13歳。支援団体の「わさおプロジェクト」が9日、明らかにした。青森県鰺ケ沢町のイカ焼き店の看板犬として紹介され、写真集や主演映画が製作されるなど全国的な人気を誇っていた。

 人間に推定すると90歳。わさおが天国へ旅立った。支援団体「わさおプロジェクト」によると、死因は多臓器不全。今年4月から自力で立ち上がれなくなるなど衰えが目立っていた。今月7日から健康状態が急激に悪化したという。

 捨て犬だったわさおは2007年に鯵ケ沢町でイカ焼き店を経営する菊谷節子さんに拾われ、育てられた。ふさふさの毛の大きな体に小さな目、つぶれたような鼻が、不細工だけどかわいい「ブサカワ」として話題になりインターネットやテレビで紹介されるなど人気者となった。

 11年には主演する映画「わさお」が公開され話題を呼び、日本ユネスコ協会連盟から「世界遺産活動 ユネスコ特別大使“犬”(ワンバサダー)」にも任命された。東日本大震災の被災地訪問や、地元駅の観光駅長就任、など、幅広い活躍で知られ、地域を盛り上げた。

 わさおを育てた菊谷さんは17年に73歳で死去。現在の飼い主である、息子で同町議の忠光さん(55)は「今までありがとう。わさおと家族でいられたことを誇りに思う」とのコメントを出した。わさおプロジェクトでは後日、お別れの会の開催を検討している。

 わさおの死にネットも反応。日本テレビ系「天才!志村どうぶつ園」でも、たびたび取り上げられており、わさおの死去を受け「志村園長」がトレンドワードに。「大好きなお母さんと志村園長と再会できるね」「お母さんと志村園長と一緒に天国でゆっくり休んでね」「たくさんの癒やしをありがとう」などの声が上がっていた。

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