歌手の吉川晃司が地上波連続ドラマ初主演を務めるカンテレ・フジテレビ系「探偵・由利麟太郎」（６月１６日スタート。火曜、後９・００）に俳優・田辺誠一、ＴＫＯ・木本武宏、女優・どんぐりが出演することが２３日、分かった。

　京都を舞台に、冷静沈着な白髪の紳士・由利麟太郎（吉川）が、ミステリー作家志望の青年・三津木俊助（志尊淳）とともに、奇怪な難事件に挑むホラーミステリー。田辺は、由利の旧友で京都府警の等々力警部を演じる。由利とは大学時代をともに京都で過ごし、同じ弓道部だった。由利の鋭い洞察力と並外れた事件解決能力に一目置き、事件の捜査を依頼する。無類の“たい焼き”好きで、たい焼きを片手に殺人現場に顔を出す一面も持っている。

　田辺は「僕たちの永遠のアニキ・吉川さんの華麗なる由利麟太郎、かわいくクレバーな志尊くん、３人で毎日濃密な芝居ができた日々は、とても貴重で幸せな時間でした」と振り返った。

　どんぐり演じる波田聡美は、由利に一方的に好意を持つ骨董（こっとう）品屋のおばちゃん。骨董品屋を営む一軒家の１部屋を由利に貸している。木本演じる出版社の編集者・山岸克平は、三津木の編集担当で、小説を書く参考になればと三津木に由利を紹介した人物でもある。

　どんぐりは「主演が吉川晃司さんと聞いて、「えっ！！」という感じで。私がＯＬのときからすごく人気の方で…。自分の人生の中で吉川晃司さんとご一緒させていただけることがあるとは、夢にも思ってなかったです」と感激。

　木本は「吉川晃司さん主演のドラマに末席ながらも出演できることが恐縮すぎます。世代としてはまさしく青春の象徴。実際にこの世にいないのではないかと思えるスターですから。あ、共演したかのように語っていますが共演シーンはありません。なので、放送されたら改めて感動すると思います」とコメントした。次々と殺人事件が起こるシリアスな場面が多い中で、どんぐりと木本が安心感をもたらす存在になる。

　今作は５週連続特別ドラマ。ゲストとして新川優愛、水上京香、村川絵梨、浅利陽介、高岡早紀、大鶴義丹、鈴木一真、吉谷彩子、佐野岳、板尾創路らが各話を彩る。登場人物すべてが全員犯人かのようで、誰もがワナを仕掛けているのではと思わせる今作。演技派の競演が、横溝正史ミステリーの怪奇な謎をさらに深めていく。