堀川とんこう死去さん死去 「岸辺のアルバム」などでドラマブーム一翼担う
「岸辺のアルバム」など数多くのドラマを手掛けたテレビプロデューサーの堀川とんこう(ほりかわ・とんこう、本名敦厚=あつたか)さんが3月28日、肺がんのため神奈川県湯河原町の自宅で死去した。82歳。群馬県出身。葬儀は近親者で行った。喪主は妻で脚本家の高木凛(たかぎ・りん、本名堀川光子=ほりかわ・みつこ)さん。
1961年に東京放送(TBS)入社。家族の崩壊を描いた「岸辺のアルバム」をはじめ、「ソープ嬢モモ子シリーズ」「グッドバイ・ママ」などのドラマをプロデュースし、演出家としても活躍した。
山田太一さんや市川森一さんら実力派の脚本家を起用し、時代を色濃く映し出した作風でドラマブームの一翼を担った。「父系の指」がギャラクシー賞大賞を受けるなど高く評価された。
97年に退社し、映画「千年の恋 ひかる源氏物語」では監督を務めた。著書に「ずっとドラマを作ってきた」など。