「第70回ベルリン国際映画祭」で28日(日本時間29日)、東日本大震災で家族を亡くした少女が主人公の「風の電話」が、主に10代の若者向け作品が対象の「ジェネレーション14プラス」部門で次点に当たる国際審査員の特別表彰を受けた。授賞式には脚本の狗飼恭子氏(45)が登壇した。
同作は、震災の犠牲者と遺族の気持ちをつなぐ場として岩手県大槌町に設置された電話ボックスがモチーフ。主演のモトーラ世理奈(21)は「観客の皆さんが、風の電話に流れている風を、しっかりと感じてくれたんだと実感してとても感動しました」と喜びのコメントを発表した。