３人組の女性ユニット・Ｐｅｒｆｕｍｅが２６日、東京ドームで予定していたコンサートの中止を公式サイトで発表した。結成２０周年の節目に迎えた初の４大ドームツアーの最終公演。会場となった東京ドームには、中止のアナウンスがあった後も海外を含めて多くのファンが集結。グッズを身につけたファンや、遠方からの参加なのかスーツケースを持ったファンも見られた。

　ライブのたびに集まるという１０人ほどの男性グループは「しょうがないこと。一番は（Ｐｅｒｆｕｍｅの）３人がかわいそう」と口をそろえた。中止の知らせは会場到着前に確認したが「持って行き場のない情熱が…」と結局、会場に足を運ぶことに。ファン同士で「次、また会いましょう」と話し、名残惜しそうにタオルやグッズを掲げながら写真を撮る姿が見られた。

　Ｐｅｒｆｕｍｅ風のコスチュームでこの日の午前中に宮城から来場した３０代女性も「気にしないで。また会おうね」と“再会”を希望した。

　海外からも多くのファンが来日。これまでに２６回、同ユニットのライブに参加しているというロンドンから来た男性も「（３人を思うと）とても悲しい」と肩を落とした。

　この日は、安倍総理大臣が今後２週間の大規模なスポーツや文化イベントを中止や延期するよう呼びかけたことで、他にも多くのアーティストでライブの中止や延期が相次いだ。これについてファンは「政府（の呼びかけ）が遅かった」などと話していた。