吉弥とかい枝が急逝の桂三金さんしのぶ 棺にフライドチキンを入れ不測の事態に
天満天神繁盛亭(大阪市)で活躍した落語家に贈られる「第14回繁昌亭大賞」の表彰式と受賞記念落語会が17日、同所の夜席で行われ、昨年11月9日に急死した桂三金さん(享年48)に大賞が贈られた。
受賞記念落語会では、三金さんと同じ1994年入門の桂吉弥(48)と桂かい枝(50)が“同期トーク”で三金さんの思い出を語った。吉弥とかい枝は、奨励賞を受賞した桂文鹿(ぶんろく、50)がインド滞在を理由に欠席したことに触れ「受賞式に(受賞者が)2人いないって珍しいな」と話し、場内を笑わせた。
三金さんは生前、自身をネタにした「奥野君の幽霊」という落語を創作し「もし自分が死んだら、落語のように棺(ひつぎ)に食べ物を入れてほしい」と言葉を残していた。吉弥やかい枝らは、ステーキ肉やフライドチキンを三金さんの棺に入れたという。
かい枝は「バーベキューくらい入れた。フライドチキンを入れたので、焼いた後にどこの骨が人の骨かわからんかった」と、火葬後は落語のオチと同じような状態になったことを明かした。吉弥は「三金らしくて…」と、志半ばで旅立った同志をしのんだ。