滝川英治、2年半ぶりファンの前に姿 出版は家族に反対された

 俳優の滝川英治(40)が11日、都内の書店で、昨年12月20日に発売した初のエッセー「歩 -僕の足はありますか?」の発売記念イベントを実施。約2年半ぶりにファンの前に姿を見せた。

 滝川は2017年9月、ドラマ「弱虫ペダル Season2」の撮影で自転車に乗っている最中に転倒。脊髄損傷の重傷で、首から下が動かない状態になった。その後、リハビリを重ね、昨年1月にBSスカパー!の「PARA SPORTS NEWS アスリートプライド」のMCとして芸能活動を再開した。

 現在も四肢まひの状態で、週5日はリハビリを行っているといい、「胸から下の感覚がない。実際に動くのは、左肩がちょっと動くとか…。指を動かすとかはできなくて、下半身の感覚はない」という滝川。出版については「ケガをして3日後ぐらいで、母親には、自分の中で具体的に何の根拠もないんですけど、『本の出版もできるかもしれない』と言っていた」と明かし、「明るい未来のこと考えてないと、生きていけなかった。下を向いていくと、どんどん家族にも悪影響を及ぼしちゃうし…」と壮絶な思いを明かした。

 今回の出版に対し、姉のフリーキャスター・目黒陽子(45)は「正直、僕が復帰したり本を出版することに対して、当時はあまりよく思ってなかった」という。「僕のことを一番に考えてくれてのことだと思うんです。体力的に大丈夫なのか、それを姉や両親が第一に考えてくれました。ケガをして1年ぐらいでドキュメンタリー番組に出たんですけど、それも家族に猛反対された」と話した。

 その上で「自分の中で、可能性を追及してやっていくことが、僕自身の力にもなる」とキッパリ。「賛否両論あるかもしれないけど、否定的な意見も含めて、僕を通して何かを感じていただけるのであればいいなと」と言葉に力を込めた。

 いとこのフリーアナウンサー・滝川クリステル(42)は昨年8月、小泉進次郎環境相(38)と結婚。現在は産休中で間もなく出産とみられる。滝川は「本はまだ渡してないです」としつつ、「ぜひ読んでいただきたいなと思います」と笑顔で話した。

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