レバノンに逃亡した日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告（６５）が８日午後１０時からベイルートで会見を開いた。

　世界中が注目する中、会見場に姿をみせたゴーン被告はダークスーツに赤のネクタイ姿。厳しい目つきで演台に立つと、マシンガンのように語りはじめ、「１年前、自分に罪がないことを訴えたが、手錠をかけられ、無期限で独房に入れられた」「国連が定めた正義にもとる。地獄のような体験だった」と日本の検察批判を展開した。

　現地から日本メディアが会見から外されたとの報道もあった。午後１０時、ＮＨＫは中東緊迫を特集し、その後も「歴史秘話ヒストリア」を放送し、ゴーン被告会見は中継せず。

　テレビ朝日「報道ステーション」はゴーン被告会見を中継。ただし、ゴーン被告の話が全く終わる気配がなく、途中から通常ニュース報道に移った。

　一方で、大きな出来事があってもブレないことで知られるテレビ東京が、この日はまさかのゴーン被告会見を「緊急速報」として特番生中継。午後１０時半以降は、テレ東の１局独占状態となり、ネット上は「テレ東がゴーンやってる」「ブレないテレ東が」「あのテレ東がゴーン！」「すげえなテレ東」と盛り上がっている。