杉良太郎「麻薬は絶てない」 事務所契約時の薬物検査を提案

 俳優の杉良太郎(75)が21日、「知って、肝炎プロジェクト」・「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトで、日本労働組合総連合会を表敬訪問。芸能界で後を絶たない薬物について「麻薬は絶てない」と言い切った。

 肝炎とオレオレ詐欺の説明をする中で杉は「芸能界も麻薬なんかで騒いでいる」と昨今の業界事情を指摘。直近では女優・沢尻エリカ容疑者が16日に麻薬取締法違反(所持)の疑いで逮捕されているが、「(芸能人の麻薬による逮捕は)目立つし、影響力がある。もう後を絶たないと思う」と神妙な面持ちで語った。

 沢尻容疑者においては、出演予定だった大河ドラマ「麒麟がくる」をめぐってNHKが大混乱した。杉は「1つ1つの事務所が契約するときに尿検査、血液検査をして契約する」などと対策案を提案。「そうするとテレビ局も安心して使っていただける」と契約前の“身体検査”の重要性を訴えた。

 長く福祉活動をする中で、1987年10月~96年には麻薬を追放する団体「ジャスト・セイ・ノー・ジャパン」で会長を務めていた杉。啓発活動を行ってきた経験から「麻薬は絶てないんですよ」と恐ろしさを強調。また、「本人たちも絶ちたいんですよ。でもそうはいかない」と依存性についても語った。

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