加害教諭4人教壇から追放「クラスつぶし」けしかけか “教員いじめ”校長会見

 神戸市立東須磨小の教諭4人が、同僚教員4人に対し激辛カレーを使ったいじめや、暴力行為などに及んでいた問題で、同校の仁王(におう)美貴校長(55)が9日、神戸市役所で会見した。涙を流し隠蔽意図は否定したが、加害側の反省の弁をうのみにし、市教委への報告を行わなかったと釈明した。加害側が児童にいじめへの加担をそそのかしていた疑いも浮上。市教委は加害教諭4人の教壇復帰は難しいとの認識を示し、被害側が刑事告訴する場合は協力するとした。

 加害教諭4人(男性3人、女性1人)は現在、有給休暇の形をとっている。4時間1分に及んだ会見で、仁王校長は、加害教諭4人がよってたかって同僚に激辛カレーをこすりつけたり、日常的に暴力をはたらいていたことに「教員として、人として許されるものではない。東須磨小で教務を行わせない、指導はさせない」と語気を強めた。

 しかし、自身は加害教諭に大甘の対応をしていた。7月に被害教員との面談で、暴力行為に気づき、加害教諭への聴取で実態を把握した。しかし、加害側の「反省している」「教室で仕事をしたい」との反省をうのみにし、「心を改めてほしい」と指導しただけで、市教委に報告しなかった。その後も、被害教員への暴言などは続いた。

 仁王校長は、隠蔽意図を問われ「一切ありませんでした。改善できると思っていた。パワハラやハラスメントに対する認識が甘かった」と述べた。

 また被害側は、加害側の女性教諭が被害教員のクラス児童に「反抗しまくってクラスをつぶしたれ」などと無視などをけしかけたと訴え、加害側は否定しているという。

 一方、保護者からは、加害側の1人が児童に「あなたのことが嫌い」と言ったり、座っていた椅子を後ろに引かれて頭を打った児童がいるとの訴えがあるという。

 一方で仁王校長は18年に教頭として同校に赴任した時から、今回の教諭らに限らず、呼び捨てにしたりプリントを放って渡すなどの行為があり、異常さを感じ「そのころから気になっていた」とも話した。

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