宝塚花組新人公演 聖乃あすか「明日海さんからできる限り学ばせていただいた」

宝塚歌劇花組新人公演「A Fairy Tale-青い薔薇の精-」で主演した聖乃あすか(右)と初ヒロインの都姫ここ=宝塚大劇場
宝塚歌劇花組新人公演「A Fairy Tale-青い薔薇の精-」で主演した聖乃あすか(右)と初ヒロインの都姫ここ=宝塚大劇場
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 宝塚歌劇団花組新人公演「A Fairy Tale-青い薔薇の精-」が10日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、研6の聖乃(せいの)あすかが3度目の主演を果たした。

 11月に退団する花組トップスター明日海(あすみ)りおのサヨナラ公演で、ミステリアスな薔薇の精・エリュが主人公。聖乃は「明日海さんのご卒業公演なので、できる限りのことは学ばせていただいた」と振り返った。受動的な役だが、明日海からは「過剰に作らず、空気感とか思いがあれば伝わる」とアドバイスをもらった。

 3度目の主演ということで「以前は自分のことに必死でしたが、今回は落ち着いて回りを見ようと」と真ん中に立つ責任も自覚。「自分自身も集中しながら、客観的に回りを感じて勉強させていただきました」と成長をのぞかせた。

 またヒロインのシャーロットには研2の都姫(みやひめ)ここが抜てきされた。少女から初老までを描き、難しい役どころだが、都姫は丁寧に演じ、期待に応えた。本役で新トップ娘役・華優希(はな・ゆうき)からは「お芝居にない部分も(ヒロインの人生を)考えた方が、つながるから」とヒントをもらった。「こんなにセリフがあるのも、セリフを交わすのも初めて。最初は驚きましたが、役と向き合うことができました」とホッとした笑顔を見せていた。

 東京公演は10月31日。

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