カメ止め上田監督 缶詰11時間、ついに成田空港から脱出「リアルドラクエ」話題に

 大ヒット映画「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が10日、ツイッターを更新し、11時間閉じ込められた成田空港から無事、脱出できたことを報告した。上田監督は韓国から9日に帰国し成田空港に到着したが、台風15号の影響で空港から出ることができず、その様子を随時ツイッターに報告し、ネットで「リアルドラクエ」の声が上がっていた。

 上田監督は9日に「カメ止め」のプロモーションで行った韓国から帰国するも、成田は完全に“陸の孤島”状態に。「台風の足止めをくらった人たちで溢れかえってる」とつぶやき、そこから脱出までの様子を逐一ツイートした。

 「陸の孤島にいてもラチがあかなさそうなので」とまずは3キロ先のコンビニに向けて出発。「もうドラクエの世界」とつぶやき、まずは空港近くのホテルへ空室確認ももちろん満室。だがレストランには入れ、念願のしょうゆラーメンを堪能。後でわかるが、これが成田を出るまでに味わえる最初で最後の食事だった。

 再び30分歩いて別のホテルへ。だがやはり満室。そこから15分歩き別のホテルを探したが灯りがついておらず真っ暗。だが「くよくよしていられない。ホテルの傍らにオアシスのように光り輝く自販機を見つけ、飲料水を購入」した。

 その後もホテルを訪ねたり、片っ端から電話もかけるもすべて空振り。タクシー会社にも電話したが、すべて車は出払い、呼ぶ事は断念した。

 「うちひしがれ彷徨っていると、頼れる味方セブンイレブンを発見」したが、食料棚に残されていたのは「マーガリンのみ」という絶望的な展開に。結局、再び空港に戻ることになった。さまよい歩いた距離は10キロにも及んだという。

 この頃から、上田監督のツイッターが話題となり、ファンの間では「上田監督の長編作品第3弾制作決定!『#陸の孤島から脱出せよ』」などのツイートも。

 空港では寝袋が配布されていることを知り、受け取りに行くも、「無くなってしまったそうです」と受け取れず。スマホの充電も無くなりそうになったが「第3ターミナルのローソンにモバイル充電器いっぱいありました」と無事充電完了。その後、第2ターミナルからの東京行きのバスに知人が乗れたことを知り向かうも「バス、終了してた。つ、積んだ」。

 10日始動予定の電車、バスに並ぼうとするも「ビッグサンダーマウンテンの列よりも長い」行列が。すべての脱出経路が断たれ空港内で仮眠。毎日新聞に取材を受け「体調?悪いです。帰りたいです」とインタビューに応じた。

 そして一夜明け朝7時頃のツイッターでついに「こちらのバスより脱出しました!」と第3ターミナル発のバスで脱出を報告。滞在時間は約11時間。9時頃に無事東京駅に到着し「吉野家で朝定食を食べるぞ」と喜びをにじませていた。

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