ファンが笑顔になれるダンスを DA PUMP新曲の振り付け担当TOMOが語った

 ダンスの誕生秘話を語ったTOMO
 バイーンと揺れる「バイーンダンス」
2枚

 ダンス&ボーカルグループ・DA PUMPの新曲「P.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~」がヒット中だ。が、昨年のヒット曲「U.S.A.」を想起させるお祭りソング。特徴的なダンスが随所に組み込まれており、中でも「バイーンダンス」「ゾンビウォーク」「レインボージャンプ」の3つが見どころ。ヒーローの必殺技かのような名前のダンスはどのように生まれたのか。振り付けを担当したTOMO(38)に誕生秘話を聞くと、新旧を融合させたPUMP流ダンスの神髄が見えてきた。

 【1】バイーンダンス(右手、左手の順にガッツポーズを作り、ボールを上に投げるふりをしてから、体をボヨヨ~ンと揺らす)

 TOMO「バイーンに関しては“いいねダンス”と同じ発想です。常にアメリカで何がはやっているかを意識していて、元々は『Woah(ウォー)』って動き。見ただけで笑顔になれる振り付けがいいなと思って、サビに持ってきたら楽しくなるんじゃないかという発想でした。

 これを(6月の)武道館(公演)で初めて披露したとき、爆笑だったんですよ。『ウケた!!』って感じで、ギャグを考えて、出した感覚に近い。『U.S.A.』で、お客さんが何に反応するかの経験値はついたと思うんです。何となく予想じゃないですけど、もうちょっと入れた方がいいな、とか、これはやりすぎかな、みたいな線引きをしながら絶妙なラインを狙っていくのは大事にしてます。

 この踊りの特徴は、何の曲にでも合うんです。サザエさんでも、駅の発着メロディーでも。(実際に口ずさみながら実演)編み出しました」

 【2】ゾンビウォーク(両手を広げて、首を落とし、くねくね歩く)

 T「ゾンビは、元々80年代からあるウィーグルウオークって動きで、40歳手前くらいのダンサーは絶対に見たことがある動きなんです。それをなぜか海外の若い子たちが『Jaywalk チャレンジ』と呼んで、めちゃくちゃSNSに投稿してる。若い子が初めてみて面白いと思ったんだと思うんです。だとしたら、日本でも初めて見た人は面白いと思うんじゃないかって。

 ダンスのリサーチはSNSが一番多いですけど、生で見るのは大事にしてます。本場に行く。それは絶対にしてます。じゃないと人に伝えられないと思っているので。やっぱり現地にいくと『イメージと違った』ってこともありますし、ゾンビは今の方が首の動かし方を簡単にしてるな、とか。

 ロサンゼルスは20回くらい行ってて、この前はニューヨーク。洋服屋で音楽がかかってたら、みんな『Woah』をやってるんですよ。僕も音楽に合わせて『Woah』をやったら現地の人が大ウケでした。それで、これはイケると思った。直輸入です」

 【3】レインボージャンプ(虹を描くように腕を回して、片足でケンケンとステップ)

 T「元ネタはスーパーマン。これも昔からある動きで…って全部、話しちゃってるね(笑)

 ネーミングに関しても大事だと思っていて、親しみやすいヤツをつけるのは大前提。レインボーに関しては(リーダーの)ISSA君が作詞家のshungo.さんと“虹”がキーワードだと話していて、振り付けを見たときに『これレインボーじゃね?』って。

 バイーンは僕が言ったと思うんですけど、レインボーとゾンビはISSA君かな。バイーンの語呂は志村けんさんのアイーンから。考え方が『U.S.A.』の前と後でまったく違うんですよ。

 自分たちのスキルを提示して『俺らカッコいいだろ』っていうのがうちらだと思ってたんですけど、違うなって。もうちょっとそぎ落として、どうすればお客さんが笑顔になるかを考えた方が楽しい。持ってるものはライブに来てもらえば見てもらえるし、まずとっかかりとして、どうアプローチするかを考えてます」

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス