坂東玉三郎、地方の短期公演から引退 納得いく完成度へ「体力的に難しい」
歌舞伎俳優の坂東玉三郎(69)が25日、都内で、熊本・山鹿市の八千代座で開催する舞台「坂東玉三郎 映像×舞踊公演」(10月30日~11月4日)の発表記者懇親会を実施。来年初夏ごろに予定している同所での公演を最後に、地方の短期公演から身を引くことを公表した。
自ら撤退について切り出した玉三郎は「単発の舞踊公演が体力的に難しい。事前に体を動かさずに踊るっていうのでは、お客さまに十分なものをお届けできない」と説明。都内での長期公演ならば、体調を整え、稽古で練り込んだものを上演できるが、地方での短期公演では移動-公演-移動という形になり、納得のいく完成度に到達しないという。芸に対する厳しさゆえの決断となった。