京アニ事件、従業員に直接ガソリンか 台車押し下見も
京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで34人が死亡した放火殺人事件で、青葉真司容疑者(41)は建物に侵入後、バケツに入れたガソリンを近くにいた複数の従業員に直接浴びせていた疑いがあることが24日、捜査関係者への取材で分かった。目撃情報があるという。京都府警は強い殺意を持って放火した可能性があるとみて調べている。
府警によると、青葉容疑者は1階のらせん階段そばで「死ね」と叫びながらガソリンをまいたという。1階では病院搬送後に亡くなった1人を含めて3人が死亡。青葉容疑者もやけどを負い重篤な状態が続いている。
火災前日の17日、京都府宇治市のホームセンターでガソリン携行缶などを購入後、荷物を載せた台車を約10キロにわたって押して歩き、複数のスタジオや本社など現場周辺を下見していたことも判明。
購入前にも現場を訪れ様子をうかがっており、16日午後2時ごろには、現場の南約5キロのJR宇治駅近くを似た男が歩く姿が防犯カメラに写っていた。