高島忠夫さん 自宅でタキシード、息子のため200万円野球マウンド

 俳優の高島忠夫さんが26日午後に老衰のため死去した。88歳。28日に所属事務所が公表した。妻の女優寿美花代の「最期は家族で見送りたい」との希望で、27日に家族だけで密葬を執り行った。現状、お別れの会などは予定していないという。

 兵庫県神戸市生まれ。1951年に新東宝第1期ニューフェイスとなり、52年に「恋の応援団長」でデビュー。舞台、司会など幅広く活躍した。名文句の「イェ~イ!」に代表される、明るい性格で親しまれた。63年に結婚した寿美花代と夫婦で司会を務めた料理番組「ごちそうさま」は、放送26年の人気番組となった。

 一昨年のテレビ番組で息子の高嶋政伸は、忠夫さんが多い時は週6本のレギュラーを持ち、月収2000万円だと教えられたことがあると明かしていた。

 政伸が子供時代に野球をはじめた時には、後楽園球場の技術者を自宅に呼び、約200万円かけて庭に野球のマウンドを作ったという。

 家でも仕事で着たタキシードをそのまま着用し、政伸らの友達が家に来た時もタキシードで迎えていたという。

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