作詞家千家和也さん死去「ひと夏の経験」「年下の男の子」…70年代歌謡界リード
「終着駅」や「ひと夏の経験」など数多くのヒット曲の歌詞を手掛け、1970年代の歌謡界をリードした作詞家の千家和也(せんけ・かずや、本名村越英文=むらこし・ひでふみ)さんが13日、食道がんのため東京都内の病院で死去していたことが26日、分かった。73歳。千葉県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。
なかにし礼さんに師事。72年、奥村チヨさんの「終着駅」で日本レコード大賞作詩賞を受賞した。「ひと夏の経験」をはじめ山口百恵さんのヒット曲を多数手掛けた他、麻丘めぐみ(63)には「わたしの彼は左きき」などを提供し、アイドル歌謡の一時代を支えた。
殿さまキングスの「なみだの操」も大ヒットした。他にキャンディーズの「年下の男の子」や内山田洋とクール・ファイブの「そして、神戸」、アニメ主題歌「花の子ルンルン」「魔女っ子メグちゃん」なども手掛けた。
本名で小説も手掛け、82年に「だから言わないコッチャナイ」でオール読物新人賞を受賞した。