窃盗罪などで実刑が確定した男が自宅から車で逃走した事件で、地検は２３日、公務執行妨害容疑で、無職小林誠容疑者（４３）を逮捕した。１９日午後、収容状を持って自宅アパートを訪れた検察事務官に向かって、包丁を振り回すなどして逃走してから４日後の同日朝、自宅から約５０キロ離れた神奈川県横須賀市の知人のアパートで身柄確保した。

　地検によると、小林容疑者は２３日未明に横須賀市の公衆電話から知人に連絡していた。受話器から採取した指紋が小林容疑者と一致し、約３００メートル離れた知人の幸地大輔容疑者（３８）のアパートにかくまわれていることを突き止めた。同日午前６時４０分ごろ、数十人の警察官が横須賀市のアパート一室の前で小林容疑者を説得。刃物を示したり、暴れたりせずに応じ、逮捕に至った。