NHK 吉本の闇営業を問題視、調査へ 田村亮の番組再放送を中止…静観から変更
NHKが19日、月例の総局長会見を東京・渋谷の同局で行った。木田幸紀総局長は、吉本興業のタレントが闇営業で振り込め詐欺グループの宴席に参加していた問題の事実解明が進まない状況を受け、当初は静観する方向だった姿勢を変え、事実関係の調査を行う方針を明らかにした。
関連して、問題の宴席に参加していた田村亮のレギュラー番組「ラン×スマ」は、15日の再放送を中止。次回26日放送予定としていた本放送は保留状態とした。
木田総局長は「(当初の)『特別の対応はない』は正確でなく、(15日の)『ラン×スマ』の再放送を控えさせていただきました」と説明。NHKとしての対応が変わったことを明らかにした。
「実際に正確な事実関係がどういうことなのかが、まだ我々の方でも把握できず、調査中であるという段階ですので、当面の編成措置として行わせていただいた」と説明。「今後、事実関係が把握できたところで改めて判断したい」と述べた。
今後の宴席に参加した芸人の起用については、「事実関係次第です」とした。
半月が経過してもギャラの受け取りなどに関して疑惑が解消されず、「あのような報道があり、どちらがどうなのかを、我々放送事業者としては把握した上でないと、今後どうするかの正確な判断ができないと思います。もう少し調査をしっかり行っていくというのが現状です」とした。
亮はカラテカ入江が仲介し、吉本の所属タレントを複数出席させた振り込め詐欺グループの忘年会(2014年12月)に出席していたことが6日に明らかになっていた。