栗田貫一“恩人”モンキー・パンチさんに感謝「先生に守られ続けてこられた」

 弔辞を読む栗田貫一=青山葬儀所 (C)「モンキー・パンチ先生を偲ぶ会」実行委員会
 モンキー・パンチさんの遺影が飾られた祭壇には、作品のキャラクターのパネルが並べられた(撮影・開出牧)
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 4月に81歳で亡くなった、人気アニメ「ルパン三世」原作者で漫画家のモンキー・パンチ(本名・加藤一彦)さんを偲ぶ会が14日、東京・青山葬儀所で営まれた。ルパン声優のタレント栗田貫一(61)が弔辞を述べ、1995年に山田康雄さんからルパンを引き継いだ際に批判を浴びたと回顧し、「先生に守られ、続けてこられた」と感謝した。ルパンの世界観を再現した会場には、実写映画ルパン役の小栗旬(36)、銭形警部役の浅野忠信(45)ら約300人が参列した。

 笑顔が映える遺影を前に、栗田が感謝の言葉を伝えた。「いつも笑顔、穏やかで優しかった」。温かい人柄を思い返し、「これからもルパン三世を見守っていて下さい。先生、本当にお世話になりました」と沈痛な面持ちで弔辞を読んだ。

 ルパンの声を継承した時と同様、あまりの大役に一度は辞退したという弔辞だった。初代のルパン声優の山田康雄さんから役を引き継いだのは、95年の映画「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」。ルパンの声のモノマネをしていた自分が、本物のルパンに挑む。当時は批判の声が耳に入った。そんな状況でも、「何も心配しなくていい。そのままでいいですよ」と励まされたことが、支えとなったことを明かした。

 背中を押され24年間、大役を演じてきた。「先生に守られてきたから、きょうまで続けてこられたと思います。先生のすべてを受け入れる懐の大きさは、ルパン三世そのものではないか」。感謝は尽きなかった。

 数年前にモンキー・パンチさんの地元、北海道浜中町を訪ねた思い出も。スタイル抜群の女泥棒・峰不二子のモデルは中学時代の同級生で初恋の女性だったと聞かされたという栗田は、「『おっぱいが大きくて、きれいな人なんだよ』って。会ってみたいと言ったら、先生が『会わない方がいいよ』っておっしゃってましたね」と人気キャラ誕生秘話も明かした。

 終了後に取材に応じ、「神様みたいな人ですね」と回想。今後も誠心誠意向き合っていくというルパンの声で、「先生、ありがとうございます。これからもルパン三世、頑張ります」と“恩人”に誓った。

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