加山雄三 腰を圧迫骨折も全国ツアースタート エレキは封印 筋トレ中にケガ

 歌手の加山雄三(82)が6日、神奈川・茅ヶ崎市民文化会館で4年ぶりの全国ツアーをスタートさせた。加山は1曲目の「恋は紅いバラ」を歌い終わるなり、観客に向かって「皆さんにおわびしなくちゃいけません。腰がここまでしか曲がりません。圧迫骨折しております」と報告。満員1300人のファンからは驚きの「エー!」と声が上がった。

 関係者によると、加山は「5月16日に自宅で筋トレをした際、背骨を打つケガをした」という。バーベルを落とさないよう支えた所「ギクっときた」(加山)そうで、正式な診断は「腰椎椎体骨折」で「本来は全治までには寝たきりで1カ月半かかる」(関係者)そう。超人的な体力を誇る加山は「朝晩に(痛み止め)の錠剤を飲んでいる。腰には何もしてないよ」とステージに立った。

 コンサートの構成はアンコールを含む32曲中29曲が「作詞・岩谷時子、作曲=弾厚作、歌唱=加山雄三」という初の試み。骨折の影響でトレードマークのエレキは“封印”となったが加山は「岩谷・弾」コンビでの名曲「夜空の星」「君といつまでも」「お嫁においで」などを熱唱した。ツアーは来年4月11日の誕生日まで、全国24カ所24公演が予定されており、収益の一部は3月に加山と日本セーリング同盟が設立した「海 その愛基金 海洋環境クリーンプロジェクト」に寄付される。

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