自民党の桜田義孝前五輪相（６９）＝衆院千葉８区、二階派＝が２９日に千葉市で開かれた会合で少子化問題に言及し「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低３人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と来場者に呼び掛けたことがネット上で大炎上している。「保育園落ちた人」とのハンドルネームによる投稿は「子供を３人産みたくなる社会を作ってから言え」とあり、批判の多くが与党議員の責任を追及するものだった。

　桜田氏が与党自民党の現職議員であることに憤まんが渦巻いている。

　「お前ら長年与党にいる、この国の社会の形を作った奴らに聞くけど、その君ら自民の作った社会は子供３人以上（だって最低が３人だからな）生んでまともに生活できる社会なんですか？こいつらどんだけ他人事なんだよ、マジ地獄に落ちろ」「子供も産めない、それ以前に結婚もままならない。そんな世の中にしたのはお前ら自民党だろ！？何寝惚けた事ほざいてやがる　は？」「消費税増税により粉ミルクやオムツの値段は上がり続け、軽減税率でも対象外。産みたくても産みにくい環境にしてるのはどこの政党か」。

　「保育園落ちた人」は「子供を３人産みたくなる社会を作ってから言え。年金『払えません。』保育園『預けられるか分かりません。』消費税『上げます。』政治家『子供を３人産め。』」と批判。同様に「終身雇用は無理だし、年金は絵に描いた餅で、将来は自助しなきゃならんけど、子どもを最低三人産めという。もう『竹槍でＢ２９を落とせ』みたいな話だな」と将来不安が大きな要因であることを訴える記述も。

　憲法学者の木村草太氏は「『子どもが３人いたら、職場まで３０分以内の９０平米のマンションに月５万円で住める』みたいな政策を実現してくれるなら、３人目を考える人も増えるかもしれない」とツイートした。