「孔雀王」の漫画家・荻野真さんが死去 59歳、腎不全

 「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で1985年から連載された人気伝奇SF漫画「孔雀王」で知られる漫画家の荻野真さんが4月29日、腎不全のため死去していたことが10日、分かった。同誌の公式サイトで発表された。岐阜県出身。葬儀は8日に近親者のみで執り行われた。

 荻野さんは1959年生まれ。85年、「孔雀王」でデビューし、以後、ヤングジャンプで「孔雀王退魔聖伝」、「夜叉烏」、「ALGO!」、「小類人」、「拳銃神」、「孔雀王曲神記」などを連載した。同誌では「独自の世界観からなるその伝奇SF作品は多大な人気を博してまいりました」と振り返っていた。

 また、「孔雀王」は88年に三上博史、安田成美、故緒形拳さん、当時の香港のトップスターであるユン・ピョウ、グロリア・イプといった豪華キャストで、日本のフジテレビと香港のゴールデン・ハーベストの合作で映画化され、香港、日本、インドで撮影が行われた。

 90年には続編「孔雀王 アシュラ伝説」が同じ両社によって製作され、阿部寛、イプ、故勝新太郎さんらが出演。勝さんが米ハワイで麻薬不法所持のため逮捕されたことでも話題になった。

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