広瀬すず、原動力は家族の存在 100作目朝ドラ「なつぞら」時代をまたぎ奮闘中

 NHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜、前8・00)の放送開始から約1カ月。「平成」から「令和」へと時代をまたぎ、朝ドラ100作目のヒロインを務める女優・広瀬すず(20)は、今日も日本の朝に笑顔を届けようと奮闘中だ。ドラマは初回放送から平均視聴率20%超えをキープ。絶好調の朝ドラへかける熱い思いと、長期間にわたる過酷な撮影の中でも自身を奮い立たせる秘けつを語り尽くした。

 日本で一番の人気を誇るドラマの、記念すべき100作目ヒロイン。タフさと重圧に耐える広瀬の原動力は、家族の存在だった。

 朝ドラヒロイン決定に、広瀬家が沸いた。ヒロインが発表されるドラマ会見まで、家族にも報告せず。両親も驚いていたというが、ネットニュースを見た姉で女優の広瀬アリス(24)からは「やるの?まじ?」とすぐにメッセージが来た。

 アリスは2017年下期の連続テレビ小説「わろてんか」に出演。撮影現場でヒロインの大変さを間近で感じた経験があるだけに、重責を背負う妹を心配している。「近くで見ていたからこそ分かるものがある。お姉ちゃんは『頑張れ』って応援してくれています」。姉からのエールを糧に今日も突っ走る。

 普段から連絡を取り合うなど仲良しの広瀬姉妹。月~金曜の平日は朝ドラの撮影とあって、なかなか姉に会うことができないというが、「これまで以上に頻繁に連絡がくるようになりました」とさらに仲が深まった様子だ。

 気になるメッセージの内容は「何してんの?(アリス)」「朝ドラだよ~(すず)」「順調なの?(アリス)」と、毎回“生存確認”から入るそう。緊張の糸をほぐそうとネットで見つけた面白い動画や画像も送ってくれるという姉の気遣いに「本当に優しいお姉ちゃんです。ありがとう」と感謝した。

 ドラマは、北海道十勝が舞台。広大な自然に囲まれた北海道で夏と冬の2回ロケを行った。撮影の合間の楽しみは取れたて野菜を使った食事。「ご飯がおいしくて、食べていないと落ち着かない」と箸が止まらない。

 静岡県出身で、家の周りに畑、近くには野菜の無人販売所があるという田園風景に囲まれ、健やかに育った。日曜日の朝は、両親と無人販売所に行き、新鮮な野菜を100円など手頃な価格でゲット。家に帰ってお昼にそれを食べる「日常」を送っていた。

 アニメーターを目指し東京に戻ることになる主人公・なつの姿と、女優を目指し上京した自身の姿を重ね合わせ、本作に万感の思いを巡らせている。「すごい懐かしくて実家が恋しくなる」「食卓をみんなで囲んでいたので家族のシーンは思い出してじーんとくる」。これまで生きてきた証しを、ドラマの中に探している。

 ヒロイン役として苦労も告白。平日はもちろん土日も大量の台本と格闘する日々を過ごしている。天性の才能で「セリフは結構すぐ覚えられる」というが、タイトなスケジュールのために自由時間もわずか。

 食いしん坊の広瀬にとって最大の悩みは「おいしいご飯が食べられないこと」。まだ続く撮影に「週1くらいでおいしいお肉を食べに行く時間を大切にしたい」とスタミナをつけて駆け抜けることを誓った。

 長期にわたる撮影を乗り切るためには「体力づくりが大切」と力説。平日朝9時からの撮影であれば、その前にスポーツジムへGO。早朝のジム通いを日課としており、「ハードなスケジュールの中で早朝にジム行くくらい体力が有り余ってる」と自負。関係者もビックリのバイタリティーが備わっていた。

 朝ドラ100作目のヒロインとなり、周囲から注目を集めるようになった。視聴者の期待に応えるため、自由時間を割き、台本を読み込む毎日に「たまにはだらーんってする時間も欲しい」と切実な願望も吐露しつつ、「でも終わってからのお楽しみですね」とはじける笑顔を見せた。

 これまで映画「海街diary」(15年)や「ちはやふる」シリーズなど数多くの話題作に出演し、演技を磨いてきた。人気女優となり挑戦中の「なつぞら」は「正直全く不満がない楽しみすぎる作品。自分で言うのもだけど(過去の出演作の中で)“ベストワン”です」と偽りない自信に胸を張る。

 今後、物語の舞台は、北海道十勝から東京へと次第に移っていく。アニメーターを目指し、一歩ずつ経験を積んでいくなつの姿が見どころ。すずは「毎回自信をもってお届けしてます。楽しみにしていただけたら」と呼びかけた。

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