梅田芸術劇場で現・次期星組トップがそろい踏み 紅ゆずると礼真琴が主演

 10月に退団する宝塚歌劇団星組トップスター紅(くれない)ゆずるが主演したプレ・サヨナラ公演、楽劇(ミュージカル)「鎌足-夢のまほろば、大和し美し-」が5日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開幕した。

 紅が演じるのは、大化の改新を成し遂げた稀代の才人・中臣鎌足。令和に幕開けにふさわしい作品で、廷臣が「大化」と新元号を掲げるシーンでは、“うっかり”「令和」の墨書を掲げるなど、随所にお祝いムードも。大化の改新で討たれる蘇我入鹿を専科の華形(はながた)ひかる、中大兄皇子を瀬央(せお)ゆりあが演じた。ヒロインの与志古郎女は紅と同時に退団するトップ娘役の綺咲愛里(きさき・あいり)が務めた。

 退団までのカウントダウンが始まった紅は、体当たりで“志”に生きる鎌足を熱演。ときおり茶目っ気たっぷりな表情も見せながら、集大成を見せた。

 紅は「5月1日より令和の時代が始まりました。このタイミングで大化の時代をさせて頂くことに大変深い縁を感じております」と笑顔。「演出の生田(大和)先生が私たちの知る歴史の点と点をつなぎ合わせて夜空に浮かび上がる星座のごとく、物語を創り上げて下さりました」と充足感を見せていた。

 また梅田芸術劇場のメインホールでは、次期星組トップスターの礼真琴(れい・まこと)主演の全国ツアー公演「アルジェの男/ESTRELLAS~星たち~」が上演中(~6日)。芝居、歌、ダンスと三拍子そろった礼は、初の全国ツアー主演にも関わらず、ぐいぐいと組子をひっぱり、客席からも大きな拍手。「ドラマシティでは『鎌足』が初日を迎えました。劇場には星組生がいっぱい!すごく心強いです」と笑顔であいさつしていた。

 「鎌足」はドラマシティ公演は13日まで。東京・日本青年館ホールは19~25日。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス