前立腺がんの宮本亜門氏 仕事か再検査か、休めなかった2年前のPSA値「今思えば…」

 前立腺がんを患っていることが判明した、演出家の宮本亜門氏(61)が12日、都内で記者会見を開いた。2月末にTBS「名医のTHE太鼓判!」の企画で受診した人間ドックと、その後の検査で前立腺がんが見つかり、ステージ2であることを告げられた。宮本氏は演出家稼業への強い愛着を語り、「落ち込んでいる場合じゃない。ここで終わりにしたくない」と、力強く語った。

 会見で宮本氏は「一人でいると落ち込む」、「痛みがないから、逆に怖い」と心境を吐露。これまで少し尿が出にくい、回数が多いとは感じており、2年前に受けた検査でPSA値が高く「再検査」との結果が出ていたことを明かした。

 「いま思えば後悔するが、糖尿病のことなども書いてあったし、まあ大丈夫だろうと」と、再検査を受けなかったことを説明。「僕の頑固な性格や、仕事もあって。演出家が休むと、稽古場がストップするから、1回も休んだことがないんです」と、当時の事情を語った。

 がん判明後、転移の有無が分かるまでも不安で「一度、覚悟を決めないといけないと思った」。転移がないと告げられた時は「生きてて良いと言われた感じがして、なんて僕は幸せなんだと思いました」と回顧した。

 2月から2カ月続く予定だった中国での稽古が突然キャンセルとなり、「あり得ない偶然」があったため、番組の検査企画のオファーを受けたことも説明。「いつも先の先の作品のことまで考えて、僕に病院に行く時間はなかった。偶然が重なり、ありがとうとしか言えない。なければ、今年も来年もずっと仕事を続けて(病状は)このレベルではなかったでしょう」と感謝した。

 若い頃から「自分は自信のない人間」といい、「人生に2度なし。演出家になって皆さんに喜んでいただけた幸せな30年。ずっと演出の仕事を続けたい。ここで終わりにしたくない思いです」と述べた。

 医師からがんを告知された際は「うわーっ、きたか…」、「めまいがした」と、衝撃を受けたという。

 5月に手術を受ける予定だが、セカンドオピニオンをあおぐことも検討している。

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