ギャンブルや薬物への依存症問題に取り組む市民団体「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」が２６日、麻薬取締法違反容疑で逮捕されたミュージシャンで俳優のピエール瀧容疑者（５１）について、出演作の公開中止や販売自粛をやめるよう求める文書を、ＮＨＫや松竹など計５社に提出したと発表した。

　要望書は、相次ぐ自粛の動きを「あまりにも厳しすぎる制裁」と批判。「薬物使用が発覚したら社会的に抹殺されるという恐怖感があおられ、相談につながる勇気を阻害する」と訴えている。海外では俳優やアーティストの薬物問題が発覚しても「出演作品の販売や公開が自粛された例はない」とし、瀧容疑者の出演作についても当初の予定通り公開するよう呼び掛けている。